どうも、はむむです。
皆さんは、仕事をしている中でこのように感じたことはないでしょうか。
この業務に何の意味があるんだ?
私は少なくともあります。
私は新卒から数年ほど国家公務員として勤務し、現在はコンサルタントに転職しているわけですが、とりわけ前職でこのように感じることが多かったです。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
公務員からの転職!~「安定」を捨てる選択~ | はむむの公務員転職術 (break-the-chains-of-life.com)
私は国家公務員に大きな夢を持って入り、多かれ少なかれ携わった業務はこれらに繋がるものでした。
しかし、繋がっているとは言え、一兵卒の私にはその距離感があまりに遠く感じました。
延々と続く調整業務、どれくらいの時間対効果があるか疑わしい資料の作成など、、、
利害関係者の多い公務員の仕事では上記のような仕事は尚多いように感じます(※)。
本記事を読むことで、公務員特有の理不尽(笑)への共感と、本当に納得のいく職業生活というものを考えて頂くきっかけになると思います。
公務員の理不尽
先ほども書きました通り、私は公務員としてこなした業務の中で、なかなかモチベーションを見出せないことがしばしばありました。
勿論すべての業務は上の大きな目標に向けて必要なことなのでしょう。
・・・
私は昔野球に汗を流していましたが、なぜか野球部では球拾いも基礎体力の形成、ひいては実力の向上に繋がると言われた方も多いのではないでしょうか。
確かに、球拾いをひたすらやっていれば、そしてその中でも実戦を意識して工夫すれば、上記に繋がってくるかもしれません。しかし、普通に考えると野球の練習(キャッチボール、バッティング練習、ノック)をやった方が効率よく上手くなりますよね。
国家公務員として行っていた仕事は、同じように感じることが多かったのです。
例えば国会答弁。
国会答弁についてはググっていただければいくらでも出てくるのですが、簡単に言うと、国会で主に野党(政権を持っていない外”野”の政党)が与党(政権を”与”えられていない政党)に対して、質問を投げかけて、与党がそれに答えるというプロセスです。この様子は国会中継でも流され、皆さんもテレビ等で一度はご覧になったことがあるかもしれません。
そしてこの国会答弁は、野党が唐突に質問をして与党がアドリブで適当な感じに答えるわけでは決してないです。上でも書きましたが、これは国会中継として、全国に流れます。つまり、言ったことが証拠として残り、履行義務のようなものが発生してしまうのです。
そうなると、事前にQ&A対策、想定問答の作成が行われます。
それは与党の人が自分でやるのか。
否、役所の人間(=国家公務員)です。
この想定問答(答弁書)の作成は、一問作るのも骨の折れる作業です。答弁者が偉くなればなおさらです。答弁者は主に、総理、大臣、副大臣、政務官、政府参考人となっており、政府参考人は役所の幹部(つまり公務員の身分)で、その他が議員になります。基本的に政府参考人は身内の人間なので、答弁書が最も負担が軽く、総理が最もプロセスが重いです。早くても22時頃、総理の答弁書となると最終化が27時になることも往々にしてあります。
しかも、答弁書は基本的には守りのために作られることが多い印象です。もしかすると私は在籍期間が長くなかったので、サンプルに偏りがある可能性も十分あります。しかし、答弁が前向きになりすぎないか、何か積極的な推進を約束するような口調にならないか、などが常に意識されていました。
結果として、完成した答弁書は、「何か言っているようで何も言っていない」ものが多いと感じました。
確かに、国会答弁の目的は、政策の推進と国民の認知向上です。しかし、このような崇高な概念が目的であったとしても、目の前の業務がこの「何か言っているようで何も言っていない」ものを作成するために夜中まで残る性質のものだと、私はどうしてもモチベーションの維持が難しかったです。
仕事にやりがいを感じるには? ~自分主体の選択~
私は日本のレガシー企業に蔓延る、「どんな経験・仕事も、いつかは役に立つ」という言説は一定正しい部分もあると思います。
確かに、目の前のことをこなしているうちに、自分では気づけなかったチャンスを掴める可能性も勿論あります。
しかし、これを真っ先にいう人は、単なる思考放棄の可能性が高いと思います。
何事も、モチベーションを維持するには自分の眼前の取組みと、目的とのある程度の結びつきを感じられることが大前提だと思います。
その中でいくつかやりがいを見出せないor辛い局面があったら、それは(結びつきを感じられている)目的のために頑張るんだと決意できます。
しかし、最初から結びつきを感じられないことを、目的のためにやるべき、というのは無理がありますよね。
皆人生の貴重な時間を使って、仕事をしています。
仕事の意義を見出しづらいことは、ひいては人生の意義を低減させることにも繋がります。
願わくは上司が同じような考えを持っている人であることですが、中々そうであるとは限りません。
自分の身を守るのは自分です。
仕事をする上で、楽しい・やりがいがあると思える目的をたくさん見つけてください。そして、目の前の業務がそれと強い結びつきを感じられるのであればベストですが、もし感じられずにいるなら、それは配置転換を希望したり、業務を取捨選択してみてください。
それでも難しいのであれば、積極的に転職してしまっていいと思います。
達成したいゴールが明確で、それに向けたギャップも言語化できているなら、転職候補先の企業にも十分に刺さるのではないかと思います。
重要なのは常に自分のゴールに思考を巡らせ、自分主体の人生にしていくことです。
最後に
誤解を招きたくないので補足しますが、中央官庁が持っている社会的な役割の大きさと重要性は本当に大きいと思います。なくてはならない存在ですし、そこには多くの優秀な人間が働いています。
私もその一員となり、貢献したいと考えていましたが、私は目的と業務の連関の見出しに苦労したということです。そこを十分に見出し、業務に励んでくださる職員もたくさんいるとは思います。
ですので自分主体の人生という点に戻りますが、あくまで重要なのは主観です。
自分が何に熱中できるか、だけを考えればいいのだと思います。
そしてそのような生き方を実践でき、一緒に仕事をする仲間にも、ゴールと目の前の業務の結びつきを常に説明でき、仲間の希望に耳を傾けて相談に乗ってあげられるような人になっていきたいですね(私の終わらない目標の1つ)。
私の他にも公務員を様々な理由で退職し、民間で頑張っている友人の話も紹介しておりますので、そちらも併せてご覧いただければ嬉しいです。
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