色んな人生の追体験願望 -漫画動画ブームからの考察-

「俺の名前はもちりん、どこにでもいる若手サラリーマンだ」

どうも、最近Youtubeの漫画動画にドハマりしているもちりんです。

私の仕事はほぼほぼ在宅ゆえ、隙間時間にはこうしてブログを書いたりするわけですが、もう一つ、Youtubeも強力な暇つぶし手段なわけです(視聴者になることが本業化しないよう、鋭意留意中)。

どんな動画を見るかというと、短編動画、特に最近は漫画動画を頻繁に見ます。

先ほどの「俺の名前は~」から始まって、色んな人の生活、職業、はたまた人生を紹介しているシリーズですね。以下は、私がよく見るベスト3です!

登録者数は本記事投稿時点の情報です。

私だけがはまっていたかと思いきや、結構な登録者数いますよね。特に私はヒューマンバグ大学が大好きで、週5回投稿されるのですが、どんなに仕事が忙しくても必ずアップ当日に見てしまうくらいです。

あまり一つのことにはまらない私がなぜはまっているのか、ここ最近ずっと考えていました。

その前に、↑の各チャンネルはどんなもんじゃいという方のために、簡単に内容をご紹介します。

ヒューマンバグ大学

「人間がバグってしまう瞬間」がコア・テーマとなっており、①半グレやヤクザの抗争、②愛する人を理不尽に殺された人の恨みを晴らすため、外道に拷問を加える必殺仕事人、③寄食を好む世界の秘境ハンター、④ひたすらあらゆる不幸に遭うも絶対に死なない不死身男の4つが主なストーリーの柱となっています。

投稿頻度も先ほどの通り、週5回と非常に多いこともさることながら、内容の面白さ、連綿としたストーリーは本当に素晴らしいです。

メシのタネ

こちらは主にお金で思わぬ困難に直面する様々な人間の人生を仮想体験できるコンテンツとなっています。代表的なのは①タワマンを購入した人の実体験、②年収1000万円の人のリアルな生活などです。いずれも、タワマンは思ったよりいい事ばかりではないことや、年収1000万円でも税金のせいで手取りは思ったより少なく、豊かな生活ができないといった内容です。

夢がないと言えば夢がない内容ですが、世間一般が持っている憧れの実態を少々の誇張も交えて表現し、自分らしい無理のない生活の大切さを説いているようで、見ると身が引き締まります(笑)

オンナのソノ

こちらは題名の通り、色んな「イタイ」女性に焦点を当て、彼女らが「痛い」目を見ていくストーリーを1話完結スタイルで紹介しています。代表的な内容は、①パパ活女子、②性格の悪い美人、③若さだけが取り柄だと気づかない女です。

パパ活女子は最近本当に周りからも良く話を聞くので、今まではおじさんと若い女性が食事していたら「親子なんだろうな」と思っていたのでが、今では「あれパパ活かな」と真っ先に浮かぶようになってしまいました。

そして、パパ活や若さが命の活動で高額なお金を手に入れて、本当に自分が未来永劫その価値を持った人間なんだと錯覚してしまう人は多いんだろうなと思います。

漫画動画が人気のワケ

ここまで簡単に3つを紹介してきましたが、なぜ最近漫画動画がここまで人気なのか、完全な私的考察をしてみました。

他人の人生を生きたい潜在的欲求

漫画系動画では、「俺の名前は~」と始まって、様々な人の生きざま、人生を紹介し、その結末を追っている。その結末はハッピーエンドもあればバッドエンドもある。

恐らく、その結末の良し悪しそのものが重要なのではなく、他人の人生を追体験したいのではないかと思う。

当然の話ですが、人間が生きられる人生は1つだけです。そして、各々が異なる環境に身を置き、様々な制約に直面しています。そしてその状況下であらゆる選択をし、喜びや後悔を感じています。

漫画系動画を通じて、人は自分に似た人間がどのような選択をして、どのような結末を辿ったかを追体験できる。あるいは、全く縁のない世界(極道等)で生きる人間が抱いている悩みや野望を疑似体験できるそれらは全て、自分が辿った道、選んできた選択肢とは異なる人生の経路であり、自分自身がもう一つの選択肢を選んだような新鮮な気持ちになれるのではないかと思っています。

自分が生きられなかった第2、第3の人生を体験し、また元の人生に戻る。そのちょっとした非日常的な刺激が、SNSなどで他人の人生が過度に可視化された現代人にとって、訴求力があるのではないかと思っています。

という完全な独断と偏見による考えでした。

それではまた~

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