どうも、もちりんです。
皆さんは勉強や仕事で全くストレスを感じなかった場面はありますか?
私は(記憶する限りでは)今のところないです。どんなに好きな教科や分野でも、多少なりとも感じてきました。
結局、何かで成果を出すために頑張る際に、ストレスを感じないことは不可能なのではないでしょうか。
それが、やりたくないことなら尚更です。
自己紹介でも述べましたが、私は現在、コンサルタントとして勤務しています。そして前職では国家公務員として2年ほど勤めました。
国家公務員として勤務していた期間、私は正直非常にストレスを感じて疲弊していたのを覚えています。ストレスの原因は思い返すと色々あると思います。
労働時間
長時間労働はその原因の一つでした。勤務期間の半分以上の月で、100時間前後の残業を行い、帰りは23時以降の日が多く、ただ帰って寝るだけの生活。
「いやいや、23時でも24時でも帰宅後頑張っているやつはいくらでもいる」
そう思われる方もいるかもしれませんが、労働時間の他にも後述する理由で、私はモチベーションをほとんど保てていない状態でした。
上司の中には、入省後に海外の一流大学に公費で留学した先輩も多く、その中の一人はこう言っていました。
「俺もリーマンショックのあたりは大変で、毎日3時(27時)に帰宅しては、そこから6時(30時)まで英語の勉強をして、そこから2時間仮眠して出社する日々が1年くらい続いたよ~」
こんなことを言われたら何も言えず、ただただ自分の努力不足ですと認めざる得ないわけですが、今思い返しても私にはそこまでできる自信はやはりないですね(笑)
そもそも人生で徹夜したことがない私にとっては、夜通し起きていること自体が奇跡でしたから。
夜中まで働くのが偉くて、また当然であるという風潮はとてもきつかったですね。
人間関係
生活の大半の時間が仕事であることを考えると、一緒に働く人間との関係も重要です。私の場合は、よく言えばフランク、悪く言えば可愛げがない性格で、上司であっても冗談を言ったり、(多少は)ふざけられる関係性が心地よいと思っていました。実際、大学時代までもずっとそのスタンスで、「下からの突き上げが激しい」と先輩から言われながら楽しくやっていました。
しかし、社会人になってからそのような場面はめっきり減りました。ただでさえ上下関係が厳しい大きな組織、その中でも「お堅い」イメージが強い公務員。
真面目で優秀な人は多く、こんな頭の切れる人間になりたいと思う人もいましたが、「一緒に飲み会にいきたい!」と思える人にはあまり巡り合えませんでした。
真面目ですべてをきっちりやる性格の人が多い中で、私はいつも窮屈さを感じていました。公務員に必要なのは真面目さと几帳面さだと言われれば、そもそも私が公務員に向いていなかった説も否めないのですが。。。
業務内容
上述の労働時間も業務内容も勿論ストレスの種でしたが、個人的にはこれが最もつらかったですね。
良い政策を作って、社会に貢献したいという想いで、大学まで一生懸命に勉強したわけですが、入省後は印刷、日程調整、国会対応、(誰も見ないであろう)議事録作成に業務時間の殆どを消費されていく日々。
労働時間の長さの割りに、社会に価値を提供できていないという罪悪感ややるせなさは、労働時間以上に大きなストレスの源になっていました。
上記の主に3つが私にとっての仕事上のストレスの原因だったわけですが、当時は辞めたくて辞めたくて仕方がなかったです。ビジネスにおいて「ヒト」「モノ」「カネ」と言いますが、仕事においてはそれぞれ「人間関係」「仕事内容」「給与」に対応するのではないかと思います。私はその全てが満たされていないと感じ、ネガティブになっていたのです。
しかし、そんな不満を両親に告げても、私の両親は地方から出てきていることもあってか、公務員に対する信頼感は抜群です。ましては国家公務員となると給与面でも他の公務員と比べて恵まれているなら、どこに辞める理由があるんだとばかりに私の考えを否定するわけです。
「不満を持っている俺が悪いのか・・?」
そんなことまで考えだして自己嫌悪にも陥る。そんな日々が続きました。
しかし熟考しているある時、私は思いました。
「親や周囲が気にしている国家公務員のメリットって、自分にとって重要なのか?」
彼らが魅力を感じているのは、「名誉」「安定」だったと思います。
しかし、先ほどビジネスで最重要な項目に戻ると、「ヒト」「モノ」「カネ」だったはずです。
つまり、仕事選びの基準でいうと、「人間関係」「仕事内容」「給与」のはずです。
「名誉」や「安定」は、そのいずれにも該当しない、いわば副次的な要素です。
そう確信して初めて、私はこの3つの要素を1つでも、可能であれば2つ以上向上させられるように環境を変えようと思いました。
そうして今の会社に移ってきたわけですが、現時点では、3要素全て改善できていると感じており、非常に満足感を持って仕事できています。
確かに、国家公務員・中央官庁というネームバリューに比べると、やや都落ちと思われるかもしれませんが、そこにこだわりを持ちつづけていたら、私は今でも全くモチベーションを持てないまま、年月を過ごしていたと思います。
もし、現職であまりうまくモチベーションを保てなかったり、ストレスを抱え続けている場合は、転職を考えてみるのはとても大事だと思います。結果的に転職しなかったとしても、他を検討した上での決定なら、納得感も増すのではないでしょうか。
まとめ
これまでの話を総括した上で、転職活動の際に気を付ける最重要点を以下に再掲したいと思います。
- 「人間関係」「仕事内容」「給与」を最優先で考える
- 勿論、この中での優先順位は人それぞれ異なると思いますので、重み付けもご自身の生き方や成し遂げたいことを軸に決めていったらいいと思います。
- そして、その優先順位や内容は、現時点での暫定でも全く問題ないと思います。本当にやりたいことが全てきれいに繋がる、ということは相当難しいことだと思いますし、繋がったとしても、それも所詮今あるリソースの中から導き出した結論に過ぎません。経験を積んでいく中で、その結論は当然可変的ですので、完璧な結論に拘って行動が遅れるよりは、早めに仮説検証を繰り返していくことが重要だと思います。
- とはいえ、考える時間は十分に取ってください、という逆説も最後に添えておきます(笑)もちろん、仮説検証も大事ですが、勢いだけで決めたり、十分な情報収集を行っていないと、それこそ何が自分にとって重要かもわかりません。そうなると、転職エージェントが提案するままに行動したり、とりあえず流行りの仕事についてみて全然興味を持てないといった状況になってしまうと思います。
- 「軸を持って、だけど行動力も忘れず」を意識できるのがベストですね。。(自戒も込めて)
如何だったでしょうか。
今後は、私のこれまでのキャリアをもう少し深堀する記事を「ストレス」という観点でまとめていきたいと思います。
皆さんが転職をしてもしなくとも、実りある職業人生を歩める手助けに少しでもなれたら幸いです。
それではまた~
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